田野駅屋にズームイン
生産者の声
「農業をはじめてもう50年以上になりますね。以前はハウスでナスをつくっていましたが、今は田野駅屋に出荷する野菜だけにしています。だいたい15種ぐらいですね。農協にだしていた頃は自分で値段をつけることはなかったですが、今は野菜の出来を見て値段をつけるでしょう。それが面白さでもありますね。得することは全然ないですよ。今75歳ですが、体が元気なことだけが得したことです(笑)。田野駅屋も頑張っているけど、組合員も多いから、もう一区画ぐらい売場を広げてほしいです」。
農業はごまかしが効かない!と教えてくれたのは片町隆さん。出荷する野菜は丁寧に扱い、見栄えも大切だと豆は真っすぐのものだけを揃えるなど手間をかけて準備します。もちろん、食べて美味しいと言ってもらえる野菜づくりを心がけています。50年以上のキャリアがあってもけっして驕らないで、ご夫婦でコツコツと作業をしています。
朝の出荷はもちろんですが、昼間も田野駅屋に様子を伺いに行き、少なくなった野菜を確認して、翌日の朝に持っていけるよう準備をします。「私も今から畑へ野菜を採りにいきますよ。商品は切らさないようにせんといかん」と元気いっぱいに畑へ向かって歩きだしました。